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医療相談サービス「UrDoc(ユアドク)」のブログです。UrDocの日々の活動をお届けします。

UrDocメンバーインタビュー【2】中村優「言葉をつかってエンジニアの現実主義を越えていく」

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UrDocに集まったメンバーのバックグラウンドは実にさまざま。そんなメンバーに、インタビュー形式で迫ります! 今回は、2018年8月からUrDocに参加する中村優(なかむら・ゆう)。昼間はUrDocの一員として技術とビジネスの両面に携わりつつ、夜はMBA取得を目指して社会人大学院に通うなど、幅広い活動を見せるメンバーです。[インタビュー・構成:高山(UrDoc)

 

転職はTwitterで

 

——UrDocに参加してどのぐらい経ちましたか?

2018年の8月1日に入って、ちょうど3ヵ月が経ちます。先に参加していたエンジニアの椎名さんから、Twitterで誘惑されたのが参加のきっかけでした。

——もともとTwitterでつながっていたんでしょうか。

つながりはまったくなかったです。

いわゆるTwitter転職ですね。#hiyokonitsuduke というハッシュタグをつけて自分の紹介文を載せたら何社かから声がかかりました。そのうちの1つがUrDocだったんです。「いちど遊びに来ませんか」と。

実はすでに他の会社からオファーをもらっていたのですが、Twitterで誘われたことが気になり、とりあえず話だけでも聞こうと行ってみたら、予想以上に面白そうじゃないかと。

それでオファーをもらっていた会社には事情を説明して、UrDocに来ました。

——どこが面白いと感じましたか?

最初の面談で椎名さんとエンジニア同士、すごく盛り上がったんです。「こんなことやれたらいいよね、あんなことやれたらいいよね」「あ〜わかる」という感じで。

初対面なのに、気づいたら2時間が過ぎていました。もともと事業を作ることへの興味があったので、同じ志向の人が集まっているんだろうと感じました。

——実際に参加してみて、いかがですか?

想像の10倍くらい広がりのある世界が待っていました。

今のUrDocは、ただのいちアプリです。医療におけるさまざまな課題のごく一部に絆創膏を貼るだけのような、まだまだ小さなサービスです。

でも医療の世界は、国境も言語も超えてもっと便利にできる余地があります。アプリを足がかりとしながら、私たちの思い描く医療の国際化に向けてUrDocブランドを広く展開しうるというイメージを、今は抱いています。やることは飛躍的に多くなってしまいましたが。

 

技術サイドからビジネスサイドまで

 

——UrDocではどんな仕事をしていますか?

エンジニア!......と言いたいところですが、正直よくわからないです。エンジニアの仕事以外に、事業戦略も考えますし、個人情報管理などの社内制度設計もしています。入社して最初に行った大きな仕事は、新しく移転したオフィスのインフラ整備でした。じゅうたんを敷いたり、みんなの電源を確保したり。

——エンジニアチーム内ではどのような仕事を担っていますか?

おもに概要設計をしています。UrDocの事業を今後もっと大きく、広く展開することを前提に、サーバの構成やネットワークの設計から、セッションはどうあるべきか。あるいは機能開発の場面でスピードを落とさず、かつメンテナンスのしやすさを維持するためにはどういう開発フローであるべきか。そのようなことを考えています。

——エンジニアの仕事だけ、というわけにもいかない。ジレンマはありませんか?

私自身もいろんな仕事をやりたい気持ちはあって、限られたリソースをどう使っていくか、悩ましいところはあります。エンジニアチーム内でも、エンジニアの仕事にもう少し時間を割きたいねという話はよく出ます。

エンジニアは今、合計5人です。私と椎名さん以外に、学生インターンが2人と、リモートで協力してくれてるエンジニアが1人。

もっと開発速度を上げて行くために、エンジニアを増やしたいです。1年後には20人、3年後には100人くらいにしたいですね。

——学生インターンとも一緒に仕事をしてみて、いかがですか?

若いのにしっかりしててすげぇ! 同じ歳の頃にIT企業のインターンなんて絶対行きたくなかったなぁ! 素直に話を聞いてくれるし、飲み込みも早いし、このまま入社してくれないかなぁ! もっと仲良くなりたい! と、思っています。この場を借りてのアピールです。

 

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入社直後にオフィスが移転。引っ越し作業の合間にエンジニア2人でくつろぐ

 

UrDocの難しさと面白さ

 

——UrDocならではの難しさはありますか?

難しさで言えば、法律と文化です。

法律面に関しては、医療制度や個人情報など、最初は法律の知識がなくて戸惑いました。UrDocでは4人の弁護士に法律顧問をお願いしているので、1つひとつ確認しながら、私自身も勉強しながら進めています。

また、UrDocは外国人でも使えるサービスであることから、文化の違いにも目を配らなくてはなりません。国が変われば、医療現場を取り巻く事情も変わります。例えば具合が悪くなった時に、病院にまず行く国民性が強い国もあれば、まずは薬局に行って自己治療を試みてから病院に行く国民性が強い国もあります。

こうしたマクロ環境の違いを踏まえて何を作ればいいのか、どう見せればいいのか、何をしてはいけないのかなども変わってくる点が難しいです。

ただ自分たちにとって難しいことは他の人たちにとっても難しいとも思うので、そういった難しい課題に取り組むのは面白いとも感じています。

 

エンジニアへの扉を開いた2人の存在

 

——エンジニアの枠に収まらない印象ですが、エンジニアからキャリアをスタートさせたのはなぜですか?

きっかけは2つあります。1つは父親の何気ないひと言にカチンときたことでした。

大学時代、就職活動が始まる前に父親に相談したら、冗談半分に「やろうと思えばなんでもできるよ。エンジニア以外なら」と言われたんです。反骨精神でエンジニアになりました。

2つ目は、マーク・ザッカーバーグへの共感からです。

「ソーシャル・ネットワーク」という映画に、ザッカーバーグが学生時代に作っていたSNSの話が出てきますね。彼はFacebookの前身ともいうべきサービスを学生のときに作っていました。実は私が大学時代にサークル内で極秘に行っていたアンケート調査があって、その発想がザッカーバーグの学生時代の発想とまったく同じだったんです。映画では、私が苦労して手で計算していた内容をアルゴリズムを使って一瞬で計算しており、さらに多くの人から情報を得られる仕組み作りまでされていたため、プログラミングに興味を持ちました。

——エンジニアとしてはどのような経験をしてきましたか?

経験年数としては2018年現在で6年です。

新卒で入った会社はコングロマリットで、ネットワークのフロントSEをしていました。内線を構築する構内交換機や、ネットワーク構築のプロジェクト管理がメインの仕事でした。

UrDocの前に在籍していたのは大手ERPパッケージ開発会社で、人事系のWebアプリケーションエンジニアをしていました。例えば人事考課や年末調整申請、経費申請、給与明細照会などをWebブラウザ上で完結させられるような製品の開発の一部を担当していました。

——どちらも名の通った会社だと想像します。なぜUrDocに?

新卒で入った会社は大企業で、給料も人間関係も良かったです。しかし大企業なのでシステムの構築の現場を自分で担当できない点に歯がゆさを覚えていたため、自分の手で開発業務ができる会社への転職を決意しました。

次に入った会社では念願だった実際の開発業務に携わることができました。機能の設計から開発、テストまで自分1人で担当することができて、激務で辛くも充実した日々を過ごしました。やがて起業をしてみたいと思うようになったのですが、自分で会社を作るとなると製品をどのようにPR、営業し会社の規模を大きくすればよいかに不安を覚えました。そこでまずは企業の現場を知ることができるスタートアップ企業への転職や、自分のブランディングが重要なSES契約を考えるようになりました。そしてTwitterで募集をかけた結果、今UrDocにいます。

——自分はエンジニアだなと思う瞬間はありますか?

面倒な話を聞くと、楽にできないかな〜と考えるときです。

私はエンジニアリングを「面倒だった作業を楽にする」改善活動の繰り返しだと考えています。

 

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2012年頃、大学生最後の夏休みは北海道で収穫のアルバイトをしていました

 

思考ツールとしての言葉

 

——逆に、自分はエンジニアっぽくないなと思う瞬間は?

論理は恣意的であると考えていること...ですね。

例えば新規事業を考える場面で「前例がないからやらない」「前例がないからやろう」という話は、どちらでもその結論ありきでの判断軸で論理を構築できてしまいます。

経営者の意思は決まっていて、それを対外的に納得させるために論理を使うというのはよくあることだと思っています。

なので論理が正しいかどうかも大事ですが最終的には、自分の理性や感性が納得するかどうかを大事にしています。ブッダの言葉に「何を読もうと聞かされようと自分自身の理性が同意した事以外何も信じるな」というのがあるため、その言葉を座右の銘にしています。

——どこで出会った言葉ですか?

雨瀬シオリさんの『ここは今から倫理です。』という漫画です。大事なことはだいたい漫画から学びました。この言葉に出会って、自分がずっと考えていたことが腑に落ちました。

偉い人が言ったからとか、世間がこういう風潮だから、という理由ではなく、自分の理性が納得するかどうか。納得していないものについて疑問をなげかけ続ける勇気が私のウリです。

......ごめんなさい、面倒な話になってしまいました。

——疑問をなげかけ続けるのは、自分に対しても、人に対しても?

そうかもしれません。言語化しながら、頭の中を可視化していくのが自分のスタイルです。

人とのやりとりにおいても、基本的に、他人の頭の中は理解できないという前提でいます。その上で、どこまで理解できるか。理解の精度を上げるために言葉や論理を使って議論することは、客観性を持たせるという意味でも必要かなと思っています。

だからコミュニケーションのツールとしていちばん重きを置いているのが言葉ですね。とりあえずみんなで話しながら、言語化、相対化してみるという思考方法が自分は好きです。

——メンバーで議論が白熱したとき、ボードに書き出してみると「あれ? 何かが違うぞ」と冷静になることがありますね。

同じ言葉でも、それぞれ込めている意味が違うことに気づいたりします。わかっているつもりでも何かが噛み合わない、というのはちょっと落ち着かないです。

 

発想を広げて、たたむ

 

——UrDocではエンジニアの学生インターンも議論に積極参加していますね。

エンジニアの中には、みんなで議論を発散させるのが苦手な人もいると思います。理由はなんとなくわかるんです。実際に物を期日までに作らないといけないので、自分が作れる範囲で考えようとする。自分がどう作るかを瞬時に考えてしまうんでしょうね。

——ともすると現実主義的になりがちだ、と。

もちろん新しい物をどんどんやるのが好きな人もたくさんいますが、特に現場で開発に追われている方は現実主義になりやすいのではないかと思っています。なのでエンジニアの学生インターンと仕事をするときは、まず「どういう状態が理想か」を必ず聞くようにしています。

何かを作るにしても、自分にとって作りやすいかどうかはもちろん大事ですが、ユーザーにとってどうあるべきかを考えないといけない。今の時代、作れるものだけ作っていても売れないと思うので。

——しかし実装に落とし込む局面は必ずやってくるわけですよね。

はい。ですから発散した後にはたたむ作業が必要になってきます。

この、たたむ作業というのがすごく難しい。みんなでわーっと広げたものをどうたたむかは、エンジニアの技術力とコミュニケーション力が大きく関わってきます。夢をしぼませてもいけないし、夢ばかりで現実から乖離させてはいけないので、落とし所をどう見つけるかについては気をつけています。

——最後に、今気になっていること、気になっているものはありますか。

都市伝説、例えば月や宇宙。音楽和声、声楽、オペラ、クラシックギター。古今東西の文明や文化。哲学はアドラー、フロイト、ユング、特に好きなのはキルケゴール。経営学、特にマーケティング、経営戦略、組織論、リーダーシップ倫理。漫画は何でも読みます。e-sports。VR。SpaceX。油絵。プログラミング言語ならkuin...。

あ、また話が長くなってしまいました。

——インタビューを締めるタイミングでたくさん挙げていただきました...。詳細は後日、このブログで連載しませんか?

時間が許せば書いてみたいことは、たくさんあります。時間が許せば...。

(了)

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「異能vation 2018」表彰式の参加後にメンバーと

 

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